―なぜマッサージでは変わらず、脳から変えると変わるのか―
① 腰背部の筋緊張は「結果」である
多くの現場では
- 脊柱起立筋が硬い
- 背中が張っている
- 腰が緊張している
という状態に対し
👉 ほぐす・伸ばす
という対応が行われる。
しかし結論から言うと
👉 腰背部の筋緊張は原因ではなく結果
である。
② 筋緊張はどこで決まるのか
筋緊張は
- 筋肉そのものではなく
- 神経系
によって決まる。
■ 関与する主な要素
- α運動ニューロン
- γ運動ニューロン
- 筋紡錘
- 上位中枢(脳)
■ 特に重要
👉 γ運動ニューロン(筋紡錘の感度)
■ 流れ
脳
↓
γ運動ニューロン
↓
筋紡錘感度
↓
筋緊張
👉 筋緊張=脳の出力
③ なぜ腰背部が緊張するのか
ここからが本題。
■ 理由①:姿勢制御(抗重力)
腰背部は
👉 抗重力筋
■ 脳の判断
- 不安定
- バランスが悪い
- 重心が崩れている
👉 「固める」
■ 結果
- 脊柱起立筋過活動
- 腰背部緊張
④ 理由②:前庭系
前庭は
👉 重力・頭の位置を感知
■ 問題
- 前庭機能低下
- 視覚依存
- 頭部不安定
👉 代償として
腰背部で安定を取る
⑤ 理由③:視覚依存
現代人は
👉 視覚優位
■ 問題
- 近距離ばかり
- 中脳優位
- 屈曲姿勢
👉 体幹伸展系低下
→ 腰背部過緊張
⑥ 理由④:情動(かなり重要)
脳は
- 危険
- 不安
- ストレス
を感じると
👉 防御反応
■ 結果
- 交感神経優位
- 筋緊張増加
👉 腰背部は防御筋として働く
⑦ 理由⑤:身体図式の歪み
頭頂葉(特に下頭頂小葉)は
👉 身体の位置を把握
■ 問題
- ボディマップのズレ
- 重心認識の誤差
👉 過剰な筋活動
⑧ なぜマッサージでは戻るのか
マッサージ
👉 感覚入力変化
■ 起きること
- 一時的に筋緊張低下
- 痛み軽減
■ しかし
👉 脳の判断は変わっていない
■ 結果
👉 元に戻る
⑨ 本当に変えるべきもの
👉 筋肉ではない
■ 正体
👉 脳の判断(出力)
⑩ 改善のためのアプローチ
ここが最重要
■ ① 前庭入力
- 頭部運動
- バランス
👉 安定性向上
■ ② 視覚
- 遠方視
- 視線安定
👉 姿勢改善
■ ③ 体性感覚
- 足底
- 手
- 皮膚
👉 ボディマップ修正
■ ④ 呼吸
- 横隔膜
- 迷走神経
👉 自律神経調整
■ ⑤ 運動
- 能動的動作
- 再学習
👉 出力の更新
⑪ 臨床での変化
これらを行うと
- 腰背部の緊張低下
- 可動域改善
- 姿勢改善
- 呼吸改善
👉 筋肉を触らなくても変わる
⑫ セミナーで使える一言
👉 「腰が硬いのではない
脳が固めている」
⑬ まとめ
- 筋緊張は脳の出力
- 腰背部は防御筋
- 原因は感覚入力
■ 本質
👉 腰背部の緊張は“安全性の指標”